今からでも間に合う?!年末年始のスキンケア~乾燥肌を招く原因と対策

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

乾燥 肌 原因

年末年始のこの時期は、スキンケアを本格的な冬用にシフトするタイミング。最近は季節を問わず、乾燥にお悩みの方が増えていますが、やはり秋から冬にかけて最も多い肌トラブルは乾燥肌(ドライスキン)です。
今回は、乾燥肌の原因と、今から始める乾燥肌対策についてお伝えします。まずは乾燥肌になる原因を知り、乾燥を防ぐことから始めましょう。

乾燥肌とは?

肌の角質層は、皮脂が作る皮脂膜、NMF(天然保湿因子)、セラミドなどを含む角質細胞間脂質の3つの保湿成分により、肌内部の水分が蒸発しない仕組みを作って水分を保ち、紫外線などの外部刺激やアレルゲンから肌を守るバリア機能を備えています。そのため、普通はそれほど乾燥に悩まされることはないのですが、皮脂分泌量の低下や角質細胞間脂質などの減少により角質層の水分含有量が低下すると、いわゆる「乾燥肌」と言われる肌状態になります。

乾燥肌の症状

乾燥肌は皮膚表面の潤いがなく、柔軟性もなくなりとても脆くなっています。肌が乾燥すると、肌が本来備えているバリア機能も低下し、外部刺激やアレルゲンなどの体内への侵入を許してしまうことに。そのうえ、通常は弱酸性に保たれている皮膚のpHがアルカリ性に傾くことで細菌が繁殖しやすくなり、軽い刺激でもかゆみを感じたり、いつも使用している化粧品で肌が荒れるなど、ちょっとした刺激に対してもとても敏感になります。

乾燥肌になるメカニズム

乾燥肌は、表皮の角質層内で保湿機能を担っている3つの保湿成分の減少により起こります。

角質細胞間脂質(セラミド)の減少

お肌の水分保持力の約80%を担い、角質層の細胞間脂質は、肌の水分を維持する上で最も重要な成分。細胞間脂質の大部分を占めるセラミドが他の脂質と一緒に立体構造(ラメラ構造)を作り、細胞同士の隙間を埋め、外部からの刺激の侵入や、体内の水分の蒸散を防ぎ保水しています。ですので、角質細胞間脂質が減少すると、保水機能、そしてバリア機能が著しく低下します。

NMF(天然保湿因子)量の低下

アミノ酸類、乳酸、尿素、クエン酸塩などからなる角質細胞内のNMFは、水分を吸着して保持する性質があり、細胞内の水分量を一定に保ち、肌の柔軟性や弾力性を維持しています。NMFのバランスが崩れ保水量が減ると、皮膚が乾燥するだけでなく、角質層の下の顆粒層(かりゅうそう)の細胞が健康に育たず、ターンオーバーそのものにも影響すると言われています。

皮脂量の低下

皮脂膜の肌の水分保持力は、保湿機能を担う3つの成分の中でも約2%とごくわずか。けれども、皮膚内に蓄えた水分の蒸発を防ぎ、肌の滑らかさを保ったり、外的刺激から肌を保護するなど重要な役割を担っています。皮脂は1日に約1~2gほど皮脂腺から分泌されており、皮脂の分泌量が低下すると、外から受ける刺激がダイレクトに角質層に伝わりやすくなってしまいます。

乾燥肌になる原因

adobestock_93221405

乾燥肌には気候、環境の他、個々の年齢や体質、ライフスタイルなど、様々な要因が関係しています。これらが原因で角質細胞間脂質、NMF、皮脂量が減少し、肌本来の保湿機能が低下することにより、乾燥肌は発症します。

気温や湿度の低下など気候や環境の変化

気温や湿度の低下が肌の乾燥を招く主な原因となるのはご存知のとおり。冬は寒く空気も乾燥しているため、特に乾燥肌を招きやすい時期です。また、季節の変わり目や極端な寒さなど環境の変化によるストレスでターンオーバーが乱れることも、乾燥肌の原因となります。

加齢

皮脂などの肌の保湿成分は加齢とともに減少していきます。環境や体質でも変わりますが、一般的に女性は20歳代、男性は30〜40歳代で皮脂分泌のピークを迎え、その後は徐々に減少していきます。そのため、ある程度の年齢を過ぎれば、誰しも加齢性乾燥肌予備軍と言われており、高齢になるほど肌が乾燥しやすくなります。

皮膚疾患や病気によるもの

手湿疹、アトピー性皮膚炎、皮脂欠乏症(乾皮症)、乾癬などの皮膚疾患や、栄養障害、ビタミンA欠乏症、甲状腺機能異常(粘液水腫/ねんえきすいしゅ)、腎不全などの病気が乾燥肌の原因になることもあります。

個人のライフスタイルや生活習慣

人によりライフスタイルや生活習慣は異なります。それが、乾燥肌をさらに悪化させている場合も。日焼け、加齢、睡眠不足、ストレスなどで、肌の潤いを維持するNMFの働きは低下します。

日常生活における乾燥肌を招く要因

ライフスタイルや生活習慣などにも角質層の保湿機能を低下させ、乾燥肌を悪化させる原因がたくさんあります。乾燥肌を招き悪化させる要因は、実は日々の生活習慣にあるといったことも考えられます。

間違ったスキンケア

間違ったスキンケア、特に間違ったクレンジングや洗顔は肌の保湿機能を弱め、乾燥肌を招く大きな原因に。乾燥肌で皮膚科を受診する人のほとんどは、皮膚疾患などが原因の乾燥ではなく、スキンケアの間違いによるものだそうです。これからの季節は肌の洗いすぎに注意し、セラミドや必要な皮脂まで洗い流さないよう、肌のコンディションに合わせた洗顔を心がけましょう。これらが不足すると、バリア機能が低下し、スキンケア製品が刺激となり肌トラブルを招くことに。肌の乾燥が気になり始めたら刺激の少ないクレンジングを使用し、洗顔後は速やかに保湿することが大切です。

体の冷え

冬の寒さも乾燥肌の要因に。人間の体は冷えると血管を収縮させ、体温が奪われるのを防ごうとします。その結果、血流が悪くなり、肌表面などの末端まで血液が行き渡らなくなります。すると体のすみずみまで栄養が行き届かなくなり、代謝が低下すると肌の潤いの元となる皮脂や汗の分泌量も減少し、乾燥肌を引き起こします。

室内環境によるもの

乾燥しやすい秋や冬は、寒さ対策のエアコンがさらに肌の乾燥を招くことも。肌に適切な湿度は60~65%です。エアコンの使用時には、適切な温度設定にするほか、顔や体に直接風が当たらないようにする、加湿器などで湿度をコントロールするとともに、適度な水分補給も行いましょう。

生活習慣

不規則な生活習慣、不健康な生活習慣は乾燥肌に限らず肌に悪影響。睡眠不足は肌のターンオーバーを乱します。喫煙は体内の活性酸素を増やし、健やかな肌には不可欠なビタミンCを破壊し、肌細胞そのものにダメージを与えます。また、ストレスはホルモンバランスの乱れや肌の免疫機能を低下させ、肌の乾燥を悪化させる原因に。

不規則な食生活

肌は食べる物から作られるため、栄養素の不足が乾燥肌の原因となっている可能性も。不規則な食事や偏食、無理なダイエットは栄養バランスを崩し、肌に様々な悪影響を及ぼします。食生活が原因で乾燥肌になる女性も増えているそうです。
乾燥肌を改善し、潤いのある健康な肌状態を保つためには、食生活を見直し、健康な肌を作る栄養素をバランスよく摂取することが大切です。食事で摂取できない栄養素はサプリメントなどでうまく補いましょう。以下は、健やかな肌を作るために必要な栄養素です。これらの栄養素が不足すると、乾燥肌を発症したり、肌状態を悪化させる原因となります。

adobestock_94414059

【不足すると乾燥肌を招く栄養素】

タンパク質

皮膚はタンパク質で作られています。タンパク質が不足するとターンオーバーが乱れ、水分保持機能を担っている角質細胞間脂質やNMFが正常に生成されずに減少し、乾燥しやすい肌になるなど、肌の水分保持機能に影響します。

ビタミン類

不足すると肌に悪影響の大きいビタミン類。ビタミンAが不足すると角質層の保湿力が低下し、ビタミンB群が不足すると、ターンオーバーが乱れ、乾燥やニキビなどの肌荒れの原因となります。ビタミンCが不足するとコラーゲンの生成や新陳代謝が行われず、ビタミンEが不足すると、肌の血行不良や代謝の低下などの影響があります。

亜鉛

亜鉛は肌や髪、爪などの健康維持に欠かせません。亜鉛が不足すると、皮膚炎や湿疹を発症したり、傷が治りにくくなります。極端なダイエットや過度な飲酒、加工食品の過剰摂取、ベジタリアンや、玄米などの未精製穀物を常食している方は、亜鉛不足になっている可能性があります。

必須脂肪酸

人間の体内で合成できない必須脂肪酸は、皮膚などの細胞の細胞膜の主な材料。そのため、必須脂肪酸、特にオメガ3系脂肪酸が不足すると、細胞の生まれ変わりが正常に行われずターンオーバーが乱れます。欧米ではオメガ3系の必須脂肪酸の不足により乾燥肌が発生するケースもあり、乾燥肌向けのサプリメントとして取り入れられています。

おわりに

肌の状態は、生活環境やライフスタイルと密接に関連しています。気候や環境などの外的要因の対策だけでなく、まずは自分自身のライフスタイル、生活習慣の中に乾燥肌を招く要因を見つけ、改善することで、乾燥しない肌の状態を維持することができます。本格的な冬を迎える前に、乾燥知らずの肌作りを心がけましょう。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

こだわりの水と自然保湿素材に着目して誕生した化粧水

ミネラル豊富な名水を使用した「ビタミンC還元水」はお肌に近い弱酸性。小さい分子がお肌のすみずみまで美容成分を浸透させます。

この水をベースに、「シラカバ樹液」、「フコイダン」、「クズ根エキス」、「キハダ樹皮エキス」などの天然保湿成分をたっぷり配合しました。乾燥を肌に寄せつけず、クリアでハリのあるいきいきした肌作りをサポートします。

トランスダーマ スーパーウェットをみる

SNSでもご購読できます。