乾燥肌に必須のアイテム!?クリームの正しい選び方と使い方

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もう春ですね。冬の乾燥に疲れたお肌に合ったクリームの正しい選び方と使い方についてご紹介いたします。
秋から春先までは、顔や体、手元など、油分を補い保湿効果を高めるスキンケアクリームが大活躍。皆さんはどんな保湿クリームを使っていますか?クリームにも種類があり、用途も様々。また、お肌の状態によっても合うクリームは変わってくるため、クリームを使えば乾燥対策は万全、と思っていたら、それはちょっと間違いです。

肌の機能を低下させる乾燥

肌がかさついたり、洗顔後につっぱりを感じたり、粉をふいたり皮がむけるなど、肌の乾燥は、乾燥肌体質の方でなくても起こる肌状態。肌の表面の水分、油分が不足することにより起こります。肌が乾燥し「保湿機能」が低下すると、肌のもうひとつの機能「バリア機能」も低下し、埃や花粉、細菌、紫外線などの外的刺激を受けやすくなり、ニキビやシワ、たるみ、くすみなどの肌トラブルも招きやすくなるため、美容面だけでなく健康面でも良い状態とは言えません。また、乾燥が悪化すると、ちょっとした刺激でもかゆみや痛みを感じ、赤みや発疹などを発症する「乾燥性敏感肌」になることもあるため、肌の乾燥に気づいたら、すぐに低刺激のスキンケア化粧品で保湿重視のスキンケアを行うことが大切です。

肌が乾燥する原因

  • 季節や気候による空気の乾燥
  • 間違ったスキンケア
  • 偏った食事や睡眠不足など生活習慣の乱れ
  • 加齢による肌細胞の老化
  • ストレス

肌が乾燥しているときのクリームの選び方

肌の乾燥がひどいとき、いつも使用しているクリームが刺激となっていることがあります。以下を参考に、お使いのクリームを見直してみてください。

肌内部の構造と3つの保湿成分

通常、肌の保湿機能により、肌内部の水分は3つの保湿成分によって保たれています。その割合は、表皮の角質層内の細胞間脂質(セラミドなど)が約80%、NMF(天然保湿成分)が約18%、皮脂膜が約2%です。肌の乾燥状態の多くは、水分保持の約80%を担っている細胞間脂質のセラミドなどの保湿成分の減少が原因と言われています。そのため、肌の乾燥を緩和・改善するには、まず細胞間脂質の成分を補うことがポイントとなってきます。

クリームの役割

油分を含むクリームは、肌の保湿成分でいう皮脂膜のような役割。皮脂膜には、肌のバリア機能をサポートして外からの刺激を防ぐとともに、肌内部の水分蒸発を防ぎ、潤いを保持する役割があります。けれども皮脂膜の水分保持機能は全体の約2%。化粧水や美容液、乳液ですでに必要量の保湿成分を補うことができている場合や、油分が入っているタイプの化粧品を使っている場合は、クリームをつける必要はありません。
また、乾燥している肌はデリケートな状態。様々な刺激に敏感になっているので、クリームの配合成分が刺激になることもあります。そのような時も、クリームの使用は控えるか、乾燥がひどい箇所のみ配合成分の少ない低刺激のクリームを塗布するなどの対応も必要です。
上記のケースにあてはまらない場合や、化粧水や美容液での保湿がシンプルで、油分が少ない化粧品を使用している場合には、必要に応じてクリームを使いましょう。

クリームの選び方のポイント

美白やアンチエイジングなど保湿以外の効果のある化粧水や美容液を使っている場合、保湿成分が水溶性の場合は、肌の保湿機能を補う以下の成分を配合しているクリームがおすすめです。

セラミド

細胞間脂質の約40%を占める、高保湿成分。角質層に水分を蓄え、表皮の水分の蒸発を防ぎ、肌の潤いを保ちます。

スフィンゴ脂質(スフィンゴリピッド)

細胞間脂質の一種で、肌の水分保持やキメを整える働きなどがあります。セラミドもスフィンゴ脂質のひとつですが、通常、セラミド以外の成分が「スフィンゴ脂質」「スフィンゴリピッド」と表記されています。

水素添加レシチン

大豆から抽出されるレシチンに水素を添加したもの。界面活性剤の一種ですが天然物質と同じような構造で、保湿力、保水力、安全性が高い成分。肌荒れにも有効です。

リピジュア®

細胞膜や涙に含まれるリン脂質をモデルに開発された、化粧品や医薬品、人工臓器など幅広い分野で応用される多機能保湿成分。洗浄後も保湿力があり、保湿性はヒアルロン酸の約2倍とも言われています。

肌の乾燥の緩和にはセラミド配合クリームが有効

乾燥肌には水分と保湿成分を補う必要があります。保湿成分の中でも特に高保湿な成分がセラミド。様々な要因で減少する肌内部のセラミドをスキンケアで補うことで、乾燥の改善が期待できます。
セラミド配合の化粧品には化粧水や美容液などもありますが、セラミドは単体では角質層に浸透しづらいため、油に溶けやすい脂溶性の性質を生かした高い浸透力のあるクリームが一番効果が高いとされています。

【セラミド配合クリームの選び方のポイント】

セラミドの種類

ひと言でセラミドと言っても、米ぬか油や小麦胚芽油などから抽出した植物由来のセラミド「植物性セラミド(グルコシルセラミド)」や、石油原料から化学合成した「疑似セラミド」、牛乳由来の「ミルクセラミド」など、化粧品に配合されているセラミドにはいくつかの種類があります。その中でも特に保湿力に優れているのが、人間の角質層にあるセラミドと同じ化学構造の「ヒト型セラミド(バイオセラミド)」です。酵母を利用して生成され、肌にやさしく刺激が少ないので安心して使えます。「セラミド1」「セラミド2」のように、セラミドの後に数字が表示されているのがヒト型セラミドなので、成分表示欄で確認してみてください。

セラミドの配合量

セラミドは他の保湿成分と比べて高価な傾向にあるため、低価格の化粧品には微量しか含まれていない可能性があります。まずは配合量が記載されているかを確認し、できるだけ配合量が明記されている製品を選ぶようにしましょう。価格は、3000円以上をひとつの目安としてください。

軽度の乾燥なら一般的な保湿成分でOK

乾燥が軽度の場合は、セラミドに次いで保湿力の高いコラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンといった保湿成分が配合されたクリームで十分です。その時は、美白・美肌効果の高いビタミンC誘導体など、乾燥以外の肌悩みに効果が期待できる成分なども補える化粧品を選んでも良いでしょう。ただし、成分が多いとそれだけ肌への負担が大きくなり、刺激となる場合もあるので、肌状態を確認しながら必要なものを選ぶようにしてください。

肌に合うクリームが見つからないときは

刺激が少なく高保湿で肌に合うクリームがなかなか見つからない、という時にはワセリンがおすすめです。ワセリンは皮膚科の乾燥肌治療やスキンケアクリームの基剤として用いられていて刺激が少なく、角質層にもほとんど浸透しないので、肌に負担をかけずにしっかり肌を保護してくれます。どんな肌状態の方でも安心して使えるので、乾燥がひどく肌が敏感になってしまっている時などは特におすすめです。

肌が乾燥しているときのクリームの使い方

肌への負担や刺激の少ないクリームを使っていても、間違った使い方は肌トラブルの原因になります。ここではクリームの適切な使い方をお伝えします。

使用量をしっかり守る

メーカーやブランドが推奨する使用量はクリームの効果を最大限に引き出す適切な量です。多めに使うほうが保湿に効果がありそうですが、乾燥しているときの肌はバリア機能も低下しています。適切な量以上を塗布しないように注意しましょう。また、化粧水、美容液、乳液でしっかりと保湿ができているとき、肌が敏感になっているときは、使わなくても問題ありません。

ハンドプレスでやさしくなじませる

角質層は0.02ミリとラップ程度の厚さです。クリームを塗布するとき、強くこすったり塗り込むなど摩擦刺激を与えると肌を傷つける可能性がありますので、力を入れず、クリームを少しずつ肌に伸ばしていくように塗布し、乾燥しやすい部分を中心にハンドプレスでしっかりとクリームをなじませて、保湿成分を浸透させましょう。また、乾燥しやすい目元、口元などは重ね付けをしても良いでしょう。

部位に合わせたクリームを使用する

クリームには、顔用、ボディ用、ハンド用など専用の製品もあります。乾燥が気になる冬は全身同じクリームを使いたくなりますが、顔は吸収率が高いため、肌トラブルを起こさないためにも、ボディやハンド用のクリームを使うのは避けましょう。また、全身に使えるクリームも顔には刺激が強いことがあるので、顔用のクリームを使用するか、配合成分を確認してから使うようにしましょう。

洗顔後や入浴後の保湿はすぐに行う

洗顔後や入浴後は、肌を保護している皮脂膜が洗い流されて、肌が最も乾燥しやすい時。できればすぐに保湿をし、15分以内にはクリームまで塗り終えるようにしましょう。

おわりに

様々な肌トラブルの原因にもなる肌の乾燥は、保湿重視のスキンケアで早めに対処することが大切です。ポイントは、肌の状態に合ったクリームを使うこと、そして多用しないこと。保湿の肝となるクリームを上手に使って、乾燥に負けない潤い美肌を目指しましょう。

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