毛穴のない陶器のような肌を目指して

毛穴のないなめらかでツルンとしたお肌、憧れますよね。しかし、私たち人間の顔には、なんと約20万個もの毛穴があるのです。
毛穴から出る皮脂は、皮膚の上に天然のクリームともいうべき膜を作って、お肌の潤いを保ち、外的刺激からお肌を守り乾燥を防いでいます。また、汗や皮脂と共に体内の老廃物を排出したり、皮膚のpHバランスを保って雑菌の増殖を防ぐという役割も。

実はそんなありがた~い役割のある毛穴ですが、あまり目立ってはほしくないのが女性の本音ですよね。今回は、気になる毛穴トラブルの種類と原因、さらに、毛穴の目立たないツルツルお肌に近づけるための対策をご紹介します。

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秋から冬にかけての乾燥肌対策~食事と化粧品でうるおいアップ~

 

 

夏の日差しやエアコンの風をたっぷり浴びた後、秋から冬にかけて肌が乾燥し、あらゆる肌トラブルが起こります。何種類もの保湿クリームを塗っても粉が吹いてしまったり、荒れてニキビができてしまったり、季節の変わり目は辛いですね...

今回は、秋冬に向けての乾燥肌対策をご紹介します。

乾燥肌対策というと、化粧品での保湿ケアを真っ先に浮かべますよね。

しかし、お肌の潤いを保持するためには、外側からのスキンケアだけではなく、内側からケアをして肌の新陳代謝を保つことが必要です。特に重要となるのが、食べ物でのアプローチです。冬の乾燥肌対策にはどのような栄養素や食べ物が最適なのか、チェックしてみましょう!

 

ビタミンC

「ビタミン」の中で、もっともポピュラーなのが「ビタミンC」ではないでしょうか。

ビタミンCは、抗酸化のほかに、コラーゲンの合成や免疫力のアップにも関わる栄養素です。しかし、ビタミンCは、私達人間は体内で作ることが出来ないのです。また、ビタミンAやEに比べて蓄積ができないため、こまめに摂取する必要があります。

ビタミンcの効果は、

・メラニンの生成を抑えてシミを予防する

・コラーゲンの生成を助ける

・抗炎症作用によりニキビの炎症に効く

・皮脂の分泌を抑えて毛穴を目立ちにくくする

・免疫力を高めて風邪をひきにくくする

・鉄と一緒に摂取すると貧血になりにくくなる

このように、たくさんの効果があります。

また、免疫力を高める作用があるので今の時代や、これからの季節にピッタリですね。

<食材>

柑橘類、イチゴ、キウイ、ブロッコリー、小松菜

 

タンパク質

肌の細胞の原料となり、ターンオーバーを活発にします。また、お肌のハリや弾力に欠かせない、「コラーゲン」。そのコラーゲンはタンパク質から出来ています。

コラーゲンはご存知の通り、みずみずしく健康的な肌を保つ働きをしてくれる大事なもの。タンパク質が不足すると、コラーゲンが作られにくくなってしまいます。

また、お肌には本来持っている天然保湿成分があります。その保湿成分の約半分が、タンパク質からできています。天然保湿成分は、お肌の中の水分を保持してくれる働きがあるので、タンパク質が不足すると肌の潤いが少なくなり、乾燥肌の原因になってしまいます。

 

 

<食材>

肉、魚、大豆、大豆製品、卵

 

ビタミンA(ベータカロテン)

肌や粘膜に潤いを与え、さらに、ターンオーバーのサイクルを整える働きがあると考えられています。ベータカロテンは、体内に入ると小腸から吸収され、皮膚や粘膜の健康維持などに効果があるビタミンAに変化します。

 

<食材>

レバー、ニンジン、小松菜、ほうれん草

 

ビタミン E

ビタミンEは、血行促進や肌のバリア機能の強化など、乾燥肌に効果があります。

ビタミンEの血流改善効果によって全身に血液が供給され、細胞の新陳代謝が活性化されることで皮膚のカサつきが改善され、肌にハリやツヤが出るといった効果も期待できます。

 

<食材>

ごま、アーモンド、ナッツ類、大豆、アボカド、筋子、アンコウの肝など

 

亜鉛

肌のターンオーバーを維持するのに欠かせない栄養素です。

 

<食材>

牡蠣、牛肉、卵黄、チーズ

 

セラミド

肌内部の水分を保持して潤いをキープする保湿機能や紫外線などの外部刺激から肌を守るバリア機能があります。セラミドは加齢やターンオーバーの乱れなどで不足するため、しっかりと補いたいですね。

 

<食材>

わかめ、ほうれん草、黒ごま、小豆、ひじき、ゴボウ

 

必須脂肪酸

肌の表面を覆う皮脂の原料となります。皮脂が不足すると、肌内部の水分が失われやすくなるため、肌の乾燥を招きます。

 

<食材>

サバ、イワシ、エゴマ油、亜麻仁油

 

以上が乾燥肌対策に関与する栄養素、食べ物でした。これらの栄養素を食事でバランスよく取り入れることで乾燥に負けない肌づくりをしましょう。

 

続いては、外側からのスキンケアについてご紹介します。

 

 

秋冬は、夏に受けた紫外線によって、肌のバリア機能が低下してしまい敏感な状態となっています。さらに乾燥することで、肌荒れやシミ、くすみ、小じわなどの問題が生じてしまいます。このようなダメージをケアする効果のあるレチノールやビタミンCなどの成分が入った美容液や部分用クリームの使用をおすすめします。

また、乾燥にはセラミド配合の保湿アイテムの使用がおすすめです。

セラミドは元々お肌に存在している成分で、水分が蒸発して逃げないようにつなぎとめる働きがあります。そのため、湿度や気温が下がる真冬の過酷な状況でもしっとり潤った肌を守ることができます✧˖°⌖

今回は、乾燥肌対策の食べ物、スキンケアについてご紹介しました。栄養をしっかりと補うことで、肌はみるみるキレイになっていきます。スキンケアと食生活を意識して、健康美肌で冬を乗り切りましょう!

 

監修:渡邉(アルロン・ジャパン株式会社学術部)

【基礎知識】ヒフって・・・・?②

前回はヒフの構造の途中まで書かせていただきました。

 

今回はヒフ構造の続き、皮下組織についてから、書いていきたいと思います。

 

・皮下組織

脂肪を多く含んでいるので皮下脂肪組織ともいう。

・ヒフ表面の脂肪膜

ヒフの組織ではないが、皮脂と汗がヒフ表面で混じりあって薄い膜を作っている。

これを脂肪膜と言い、ヒフの保護に重要な働きをしている。

・脂腺(皮脂線)

皮脂の分泌は夏に多く冬は少ない。ヒフをマッサージすると、血液循環がよくなり、分泌が多くなる。

・脂肪膜を作る皮脂は乳化している。

そして水中油型(0/w)と油中水型(0/w)の両方に変化する。

脂肪膜の乳化剤としてはラノリン、コレステリン、リン脂質などが含まれている。

→脂肪膜の組成分に近いものほど良いクリームと言える。

・脂肪膜は弱酸である。

アルカリ中和し、細菌の発育をおさえる。

角層にしみこんで角片の余分なはがれをおさえる。

・脂肪膜の補充速度は速い。

エーテルでヒフを拭いた後、1時間で50%、4時間でもとに戻る。

脂肪膜のよごれ・・・3~4時間毎に洗うことが理想。

3)ヒフの略図

脂肪膜

角片・・・・死んでいる細胞

核層・・・・核細胞

顆粒層・・・ヒフに栄養を与える

棘状層・・・新しい細胞を作る、メラニンを含む、色素細胞

基底層

表皮突起・・・ヒフの伸展に応じる

乳頭層・・・線維がまばらで水分を多く含んでいる

乳頭下層

網状層・・・線維が密で下に水分を逃さない

 

4)ヒフの吸収

・経皮吸収とは表皮を通って真皮にまで入っていくことをいう。通常クリームなどは角層にしみ込むがそれ以上は入らない

ため、これは滲透という。

・角層と顆粒層の間にバリアゾーンと言われる薄い層があり、このために水分等が深く滲透しない。

・経皮吸収

経皮吸収が行われるにはまず脂肪膜を通過しバリアゾーンを通過しなければならない。

ヒフの表面は脂肪膜で覆われているため、油溶性のものでなくてはヒフ表面にふれられない。また、毛口、毛ノウ内に入っていくために(脂腺を

通じ真皮内に入っていく)やはり油溶性でなければ吸収されない。水溶性のものは吸収されない。

顔が特にざらざらしているときはバリアゾーンが壊れているのでクリームなどは吸収されやすい。

 

次回は美容・化粧についてです。

 

【基礎知識】ヒフって・・・?

普段何気なくしているお肌のお手入れ。みなさん、皮膚について、きちんと理解はしてますか。

当たり前だけど、実は知らないことってありますよね。

今回は数回に分けて、今更とは思いますが「ヒフ」についておさらいしてきます。

 

1.ヒフ

・ヒフは日光、温度変化、湿気、ほこりその他のものに直接触れています。

有害なものが体内に侵入するのを防いでいます。またその厚さは1.4㎜(表皮と真皮の厚さ)と大変薄いものです。

基礎化粧品はヒフに直接影響を与えるものではなく、ヒフの表面を整えるものであります。(美容の観点から)

 

 美しいヒフとは

①表面がなめらか、表面にうるおいがある。

②やわらかでしなやか・・弾力とハリ

③ヒフの血液循環が良いこと

 ヒフの抵抗力と再生力

ヒフは一度あれてももとにもどりますが、年齢とともに抵抗力・再生力は弱まります。

ヒフのpH

女性 顔 5.61 前腕 5.67 背 6.19 指 6.50  日本人のヒフ平均pHは4.5~6.0。

1日のpHの変動 昼 5.2~5.3 午後 5.0 夜中 6.0~7.0 ヒフは酸に強く、アルカリに弱い。

 

2. ヒフの構造について

1)皮溝・皮丘

・皮溝が交叉しているところから毛うが伸びている。これを毛孔と言う。

・皮丘の中心部に1個ずつ汗口(汗孔)がある。

・皮溝の幅がせまく浅い・・・キメの細かい肌

皮溝の幅が広く深い・・・キメの粗い肌

2)ヒフの構造

・ヒフは表面から表皮、真皮、皮下組織に分けられる。

ヒフの付属器として毛、ツメ、脂腺、汗腺などがある。

 ・表皮

表皮は5層に分かれる。

①角質層 ②透明層(手足にしかない)③顆粒層 ④棘粒層(有棘層)⑤基底層

・表皮の細胞が新しく作られるところは主に基底層である。一部は棘状層でもつくられる。この2層を種子層という。

・新しい細胞は基底層から順次上に押し上げられ最後に角質の表面から角片として剥がれ落ちる。

 ・真皮

・ヒフの本体でヒフのハリ、硬さ、弾力はここで出来る。

・大部分は結合線維で弾力線維、格子線維が加わる。

・真皮の中には血管、リンパ管、神経が走っている。

・真皮は3層に分かれている。

①乳頭層 ②乳頭下層 ③網状層

 

次回は皮下組織についてです。

 

UVケアを行う時に知りたい!美白におすすめの成分や化粧品を紹介

 

 

あらゆる肌悩みを引き起こす紫外線は美肌の大敵なもの。また、近年多くのUVケア方法や美白コスメが展開されていますが、自分に合うケア方法や正しい情報が分からず、UVケア方法を模索している方も多いでしょう。

 

今回は美白肌を目指す方に向けて、UVケアを行う前に知りたいことや化粧品の選び方やおすすめ美容成分を紹介します。

美白のためのUVケアを行う前に知るべきこと

 

UVケア=紫外線カットというイメージを持つ方が多いかと思いますが、実際は紫外線のことや肌悩みが起きる原因を知って悩みを根本から解決することが大切です。

まずは、UVケアを行う前に知っておくと安心な知識をお伝えします。

 

▼1.紫外線のことを知る

美白のためのUVケアを徹底するためには紫外線そのものについて知ることがとても大切です。紫外線はUVと呼ばれますがUV-A、UV-B、UV-Cの三種類があり、紫外線の強さや肌への影響が異なります。

・UV-A:太陽の9割を占める強い紫外線。窓ガラスや雲を貫通して肌の真皮層にまで侵入して肌のハリや弾力を失わせることも。すでに肌に潜んでいるメラニン色素を酸化させてシミを作り出すことある。

・UV-B:室外で浴びることの多い紫外線で、長時間浴びると肌が赤くなって炎症させることも。肌の表皮層に行き渡り、シミのもととなるメラニンを生成させてしまう。

・UV-C:人体に影響のない紫外線で、オゾン層などに吸収される。

この3種類の紫外線は季節問わず一年中降り注いでいるため、美白を徹底したい方は通年UVケアを行う必要があります。

また、紫外線は天候や地面の色で浴び方も変わります。曇りの日や雨の日は紫外線も少量の紫外線が降り注いでいるため、天候問わずUVケアを行うことが大切です。

そして、紫外線は地面の反射からも降り注いでいます。中でも雪面や水面にいることが多いスキー場や海は紫外線の反射が強いため、アウトドアではよりUV対策を徹底するよう心がけてください。

▼2.紫外線が引き起こす肌悩みを知る

紫外線を浴びると肌は赤くなった後に黒く日焼けをしますが、実は日焼け以外にシミや乾燥、シワなどの肌悩みを引き起こしやすくなります。

肌は紫外線を浴びると、9日ほどの時間をかけてシミのもととなるメラニンが生成。また、肌を外的刺激から守るバリア機能が低下して乾燥しやすくなり、ハリが低下してゴワつきやすくなることから、たるみやシワができやすくなるのです。

美白肌を保つためには明るくシミがない、ハリのある肌づくりを心がけることが大切です。しっかりとUVケアを行ってシミや乾燥が起きにくい肌作りを心がけましょう。

▼3.美白のためにできるスキンケア・紫外線対策を知る

先述で紫外線を浴びるとシミや乾燥、シワなどの肌悩みを引き起こしやすくなることをお伝えしましたが、これらの肌悩みを防止するためには、正しいスキンケアやUV対策を行うことが大切です。

日焼け止めを塗るだけではなく、紫外線を浴びた後に有効なシミケアやシワや乾燥を防ぐためのスキンケアを知り、日常生活の中に取り入れましょう。

 

UVケア用美白化粧品の選び方

UVケアを行うためには紫外線を浴びている間のケアを行うことが大切ですが、たが、ここからはUVケアにぴったり美白化粧品の選び方を紹介します。

▼美容成分をチェックして選ぶ

スキンケア化粧品を選ぶときはテクスチャや価格以外に、美容成分をチェックして選ぶことが大切です。

UVケア対策に繋がる美容成分はビタミンCやビタミンA、アルブチンやコウジ酸がおすすめ。紫外線を浴びたあとのターンオーバーの乱れにはスクワランやセラミドもおすすめです。

▼日焼け止めや下地はSPF・PA入りがおすすめ

外出時や日が入りやすい室内に居る時は日焼け止めを塗ることも大切です。日焼け止めや化粧下地を選ぶ時はSPF・PA入りを選ぶようにしましょう。

UV-BをカットしたいときはSPF値が高めのものを、UV-Aをカットしたい時はPA値が高めのものを選ぶのがおすすめです。また、日焼け止めは皮脂や汗、水に弱いためこまめに塗り直すようにしてください。

▼保湿力が高いものを選んで

紫外線を浴びた肌はバリア機能が乱れて乾燥しやすくなるため、高保湿なスキンケア化粧品を選ぶのがおすすめです。

スキンケアを行う時は化粧水で水分を与えた後に美容液や乳液、クリームを塗って油分でフタをし、スキンケアを行った後も水分が逃げないようにしましょう。

 

美白のためのUVケアにおすすめのサプリ・食材は?

美白のためには外側だけではなく内側からのケアも大切です。ビタミンCやビタミンAのサプリや食材として取り入れましょう。

ビタミンCは柑橘類やブロッコリー、リンゴやキウイ、セロリなどに、ビタミンAは乳製品やレバー、うなぎや卵に含まれています。

 

美白のためのUVケアは正しい知識を身につけて行おう

 

今回はUVケアを徹底して美白を徹底したい方に向けて、UVケアのために知るべき知識や化粧品の選び方にくわえ、おすすめの美容成分や食材を紹介します。

きれいな肌を保つためには毎日紫外線対策やスキンケアを行いながら体の内側からもケアを行うことが大切です。今回紹介した内容を参考に、美白を保ちましょう。

 

※効果・効能には個人差があります。

【初心者向き】ビタミンCと紫外線の関係性や効果

美容マニアの間で根強い人気を持つビタミンC化粧品は、紫外線対策やシミ対策に一役買ってくれることで人気です。しかし、正しい使い方や詳しい効果、紫外線からくる肌悩み以外にアプローチする作用が分からずに使うのは不安に感じますよね。

今回はビタミンC化粧品を検討している方や、紫外線からくる肌悩みを解決したい方に向けて、成分の効果や化粧品使用時の注意点を紹介します。

ビタミンCが肌に働きかける作用

ビタミンCが美肌づくりにアプローチすることは広く知られていますが、具体的にどう肌にアプローチしていくか分からずにいる方もいるでしょう。

まずは、ビタミンCが肌に働きかける作用を知りましょう。

▼肌の表面を整える(整肌作用)

ビタミンCにはコラーゲンの生成をサポートしながら肌の表面を整える、整肌作用があります。肌の弾力維持する働きを持つコラーゲンの生成がされると、毛穴引き締めやたるみ、シワ悩みにアプローチして、肌の表面がふっくらしやすくなりますよ。

また、ビタミンCは過剰な皮脂分泌を抑制してくれるため、オイリー肌でニキビができやすい方にもおすすめの成分となっています。

▼保湿による透明感やツヤの向上

美肌にとって乾燥は大敵なため、毎日のスキンケアをしながら肌の土台を整えたいものです。ビタミンC配合の化粧品は、保湿をしながら肌代謝の活性化を促すビタミンEの生成を促してくれます。

乾燥した肌をしっかり保湿することでくすみ知らずに。ビタミンEが生成しやすくなると肌環境が整えやすくなってメラニンが放出されやすくなり、肌のツヤ感がよりアップしますよ。

▼紫外線によるメラニン生成の抑制

シミは一度できてしまうとスキンケアやメイクでのシミ対策に時間がかかってしまうため、日頃のケアで予防したいものです。

ビタミンCにはビタミンEとの掛け合わせでメラニンを放出させやすく作用があることは先述でもお伝えしましたが、実はメラニンの生成を抑制して紫外線からくるシミ予防にも働きかけてくれます。

紫外線を浴びると長きにかけて生成されるメラニンを抑制することで未来のシミをできにくくするため、年齢肌ケアを行う前から取り入れることもおすすめです。

ビタミンCの化粧品を使う前に知りたいこと

ビタミンC配合の化粧品は透明感がある化粧ノリが良い肌づくりにアプローチする成分ですが、正しい使い方や肌質との相性、インナーケアとの併用による効果を知ってから使いたい方も多いでしょう。

ここからは、ビタミンC化粧品を使用する時に挙がることが多い疑問点をお答えします。

▼朝のスキンケアで使用しても大丈夫?

化粧品の成分の中には紫外線に弱いものも多くあることから、朝と夜で化粧品を使わける方もいるでしょう。ビタミンC化粧品は、UV-Aという窓ガラスを貫く強い紫外線から守ると言われている一方で、ソラレンと言う紫外線を吸収する成分を含んだものもあります。

朝のスキンケアで使用しても問題はありませんが、スキンケア後には必ず日焼け止めやUVカット機能つきの化粧下地を塗るようにしてください。

ビタミンのサプリと併用するべき?

スキンケアを行う時に、美容成分を含んだサプリメントや食べ物を摂取するべきか迷ったことはありませんか?

私たちの肌の土台はスキンケアだけではなく食べ物で摂取した栄養分によって作られるため、体の内側から美容成分を取り入れることでより効率良く肌のケアを行えます。

また、ビタミンCは多くの野菜や果物に含まれていることにくわえ、サプリメントも販売されていることから体の外側と内側からのダブルケアがしやすい成分です。肌が敏感で合う化粧品が限られている方も、体の内側から行うスキンケアを意識すると安心して美肌づくりを行うことができますよ。

そして、体内からビタミンCを取り入れることを検討している方は1日1000mg程度を摂取するのがおすすめです。グレープフルーツやアセロラ、いちご、ブロッコリー、ピーマン、パセリなどに含まれていますが毎日これらの食べ物を食べるのが難しい方はサプリメントでの摂取も検討すると良いでしょう。

ビタミンC化粧品をかしこく取り入れて毎日紫外線対策を

今回はビタミンC化粧品を検討している方に向けて、ビタミンCが肌に働きかける作用や紫外線との関係性をお伝えしました。

ビタミンCは紫外線からくるさまざまな肌悩みにアプローチする成分ですが、毎日のUVケアをしっかり行うことではじめて美肌作りに役立てることができます。本記事で紹介した内容を参考にしながらスキンケアとUVケアを毎日行い、肌悩み知らずの美肌づくりを行ってみてくださいね。

※効果・効能には個人差があります。

日焼け後に起こりやすい肌悩みやケア方法・おすすめ化粧品を紹介

アウトドアや外出の積み重ねでできる日焼けはシミやしわ、乾燥などあらゆる肌トラブルを引き起こす原因になりがちです。毎年夏に極度の日焼けで使用している化粧品が合わなくなり買い換える方も多いかと思いますが、日焼けで肌荒れをする度にケアの手順や必要な化粧品を調べて買うのは手間に感じますよね。

今回は、日焼けが起きやすい季節になる前に知りたい日焼け後に起こりうる肌トラブルや化粧品選びのポイントを紹介します。

日焼けした肌の状態と起こりやすい肌悩みは?

紫外線や日焼け後にはさまざまな肌トラブルが起きますが、UVケアを怠った後に起こり得る肌悩みを事前に知ることで、より効果的なスキンケアを行うことができます。

まずは、日焼け後に起こりやすい肌悩みをおさらいしましょう。

▼ほてりや赤み

長時間日光に当たった後の肌は、ほてって赤みを帯びる(サンバーン)ことがあります。赤みを帯びた肌をそのままにしておくと黒く(サンタン)なり、日焼けを起こした状態になることも。

赤みを帯びた肌は炎症を起こしており、触ると熱く、ヒリヒリ痛むため、黒くなる前にケアをする必要があります。

▼乾燥しやすく肌のバリア機能が低下

肌は長時間紫外線を浴びると、外的刺激から守るためのバリア機能が低下します。バリア機能が低下した肌は無防備になり、乾燥やゴワつきが起こりやすく、化粧ノリが悪くなったりスキンケア化粧品が合わなくなったりしやすくなるのです。

肌の健康を保つために、日焼け後はより徹底したスキンケアを行いましょう。

▼シミやしわ

紫外線はシミやしわを引き起こす原因にもなります。

肌は長時間紫外線を浴びるとシミなどの原因になるメラニン色素が増えることは有名ですが、メラニンは時間をかけて定着し始めます。

紫外線を浴びた後に生成されたメラニンは、3日程度で肌に定着し始めるため、紫外線を浴びる前にケアを行なうと日焼け後のケアもより楽に行えるのです。

また、紫外線を浴びるとメラニンだけではなくしわの根源になる「ゼラチナーゼ」という酵素が発生します。

ゼラチナーゼ肌のハリのもととなるコラーゲンを変性し、シワの発生率が高くなってしまうため、年齢肌対策を徹底したい方は紫外線対策をしっかり行うことが大切です。

日焼け後に徹底したいケア方法

日焼けから肌荒れを起こした時は早めにケアをして対処することが大切ですが、間違えたケアを行ってしまうと肌にダメージを与えてしまうことがあります。また、日焼けをして肌がヒリヒリしたり赤みを帯びたりしている時はより早くケアを行いたいですよね。

ここからは、日焼け後に行うべき特別ケアの方法をおさらいしましょう。

▼1.ほてりを冷やして赤みを引かせる

まず、日焼け後の肌の赤みと熱を引かせるために冷やしてクールダウンさせましょう。

火照りと熱を帯びた箇所に塗れタオルや布でくるんだ保冷剤、アイシングバッグなどを熱が引くまで当てます。この時に冷やしても痛みが引かない時や水ぶくれができてしまった時は、皮膚科の受診も検討してください。

▼2.よりていねいな保湿ケアを行う

肌を冷やしたら保湿ケアを行います。先述でもお伝えしたとおり、バリア機能を失った肌は無防備で乾燥しやすい状態です。より丁寧なケアを行うことを心がけてください。

▼3.美容液などでシミ・しわケアを行う

日焼け後にシミができやすい方や、年齢肌関連の肌悩みに悩んでいる方は、美容液などでシミ・しわケアを行ってください。日頃使っている美容液がヒリヒリする時は使用を控えて、敏感肌用のものなどを使うと良いでしょう。

▼マッサージやパックは行っても大丈夫?

日焼け後の肌は火照りや赤みを帯びているため、顔が大きく見えてマッサージを行いたくなり、火照りを一気に冷やすためにパックでクールダウンさせながら保湿したいと考える方もいるでしょう。

マッサージはバリア機能が失われた肌に摩擦を与えてしまうため、いつもより強い刺激を与えてしまうことになります。マッサージは肌の状態が戻ってから行うのがおすすめです。

また、シートパックも日頃使っているものを使うとヒリヒリしみることも。シートパックは肌の火照りがとれて、普段どおりの肌に戻った時に使用するようにしてください。

日焼け後のスキンケア化粧品の選びのポイント

日焼け後のケアをより徹底するために良質なスキンケア化粧品を使いたいと思う方も多いでしょう。ここからは、日焼け後の肌に使うスキンケア化粧品を選ぶポイントを紹介します。

▼美容成分は保湿や整肌の役割を果たすものを

多くの方がスキンケア化粧品を選ぶ時に成分をチェックして選ぶでしょう。日焼け後の肌は乾燥して肌環境が乱れているため、保湿をしつつ肌の状態を整えてくれる成分を選ぶのがおすすめです。

保湿を高めたい方にはヒアルロン酸やスクワランを、肌のバリア機能の低下に悩んでいる方にはセラミドもおすすめですが、一つの成分でさまざまな肌悩みにアプローチできる成分を探している方にはビタミンC入りの化粧品を使ってみてはいかがでしょうか。

ビタミンCは紫外線によって破壊されやすいコラーゲンの生成を促しつつ保湿をすることにくわえ、肌の状態を整えてすこやかな肌に導いてくれますよ。

▼刺激成分フリーのものを使って肌をいたわって

日焼け後の肌は肌環境が乱れて乾燥しやすくなっています。スキンケアをせずにいると、肌はバリア機能が失われてゴワつきや、バリア機能の低下が加速して、これまで使っていた化粧品が合わなくなることもあるのです。

日焼け後に使用するスキンケア化粧品は、香料や着色料、鉱物油不使用のものを選んで肌に与える刺激をおさえながらケアを行いましょう。

▼日焼け後のケア方法はメンズも一緒?

近年、メンズコスメの需要も高まっていますが、日焼け後のスキンケアを行う必要性がないと感じている男性も多いのではないでしょうか。

実は、肌が乾燥したり荒れたりする原因や日焼け後に起こりうる肌トラブルは男女共通のため、男性の肌も日焼け後のほてりや赤み、乾燥のトラブルは起きてしまいます。男性も日焼け後のほてりや赤みを放置せずにしっかりケアするようにしましょう。

肌にやさしいビタミンC化粧品で日焼け後も美白を

今回は日焼け後に起きた肌トラブルのケア方法に悩んでいる方にむけて、日焼けによって火照りや赤みを帯びた肌のケアの手順やデリケートになった肌に使うスキンケア化粧品の選び方を紹介しました。

近年、さまざまな美容成分を配合した化粧品が展開されていますが、ビタミンCは肌を保湿しながら日焼けや乾燥によって起きるシミやしわ対策を行えます。

年中降り注ぐ紫外線からくる肌荒れ対策を効率良く行いたい方は、ビタミンC配合化粧品をスキンケアに取り入れてみてください。

 

※効果・効能には個人差があります。

 

 

熱中症対策・紫外線対策に効果的な食べ物15選

1年の中で熱中症対策・紫外線対策が必要な時期となりました。昨今の猛暑は、温度や湿度の変化が激しく、健康維持のためにも、熱中症の対策が必須となります。日頃の食事を見直し、熱中症対策および予防に効果が期待できる食べ物を把握しておきたいものです。

また、日焼け止めや日傘、UVカット機能のある衣類を着用するなど、本格的に紫外線対策をしている方も多いと思います。紫外線量がピークに達したこの時期、紫外線によるダメージから本気で肌を守るのであれば、外側からのUVケアとともに、食べ物による内側からのケアもしなければ悪影響は防げません。
今回は、熱中症の症状や日焼けを軽減し、熱中症および紫外線のダメージから体と肌を守る効果のある栄養素や食べ物についてご紹介いたします。

 

熱中症とは

 

熱中症とは、温度や湿度の高い空間に長時間いることにより、体内の水分・塩分などが奪われて、体の熱を逃がすことができず、体温調節機能に異常をきたす症状を指します。

主な症状としては、めまい・気分の悪さ・頭痛・吐き気・倦怠感・手足のしびれ・立ちくらみなどが挙げられます。重症の場合には、意識の喪失や、正常なコミュニケーションが取れないなどの状態となります。

熱中症というと、屋外で発症するイメージがあるかと思いますが、最近では室内で発症する方も増えており、注意が必要です。重症になると、救急搬送が必要になったり、最悪の場合は死亡したりするケースもあります。

 

熱中症にかかりやすい人とは

 

熱中症にかかりやすい人としては、子供や高齢者が挙げられます。

子供は、大人に比べると体温調節機能が十分でなく、新陳代謝も活発であるため、水分や塩分を失いやすく、脱水症状なども発症しやすいです。

また、高齢者も体温調節機能に衰えがみられ、汗をかきにくく、熱がこもりやすいので注意が必要です。年齢とともに喉の渇きを感じにくくなるので、水分補給もおろそかにしがちとなります。

 

成人の方々も、もちろん熱中症には注意しなければなりませんが、子供や高齢者は特に熱中症にかかりやすいことは、基礎知識として知っておきましょう。

窓を開けて風通しを良くし、室内の熱を逃がしたり、エアコン・扇風機を使って室内を適温に保ったりするなど、工夫が必要です。

なお、高齢者の方の中には、暑さを我慢しなければならないという考えをお持ちの方もいらっしゃいますが、現代の夏の暑さは気力でしのげるようなレベルではないため、エアコンなどを無理に切らず、有効に活用することの大切さを忘れないようにしましょう。

 

熱中症対策になる栄養素を含む食べ物

 

熱中症の回復や緩和に効果のあるおすすめの食べ物を、栄養素別にご紹介していきます。コンビニなどでも簡単に手に入るものなどを事前に把握しておき、熱中症対策に努めましょう。

 

・クエン酸を含む食べ物

クエン酸は、疲労回復に効果があるほか、疲労の原因になる乳酸の蓄積を防ぎ、脱水症状を改善するためのミネラルの吸収を助けるはたらきがあります。

また、クエン酸回路と呼ばれる、細胞内のミトコンドリア内でエネルギーを燃やす回路の活動を活発化してくれるので、疲れを感じにくくなります。

梅干し、レモン、酢などを含むものは、クエン酸を多く含有しているので、おすすめの熱中症対策の食べ物です。

 

・カリウムを含む食べ物

カリウムは、発汗によって塩分とともに失われやすい成分であるため、熱中症対策の際には、積極的に摂りたい栄養素です。細胞の浸透圧を調整する役目があり、体内に蓄積した余分な塩分を排出するはたらきがあります。

カリウム不足になると、熱中症の症状を発症する可能性があるほか、低血圧・食欲不振・不整脈・筋力低下・頻脈といった症状がみられることもあるため、適時補給しましょう。

カリウムは、バナナ・さつまいも・ほうれん草・海藻・豆類・魚類・肉類などの食べ物に含まれていますので、熱中症対策のためにもしっかりと摂りましょう。

 

・ビタミンB1を含む食べ物

ビタミンB1は、ビタミンB群の中でも、熱中症対策として、特におすすめの栄養素です。糖質からエネルギーを生成するための代謝を助けてくれるほか、脳や神経のはたらきを正常化してくれます。

糖質をエネルギーに変えることで疲労回復効果が見込めるため、ビタミンB1をきちんと摂取することにより、熱中症に負けない態勢を整えることができます。

ビタミンB1は、きのこ類・大豆・玄米・モロヘイヤ・豚肉などの食べ物に含まれているので、熱中症対策のためにも、日々の食事に効率的に取り入れるようにしてみると良いでしょう。

 

・ビタミンCを含む食べ物

ビタミンCは、体内の酸化の進行を抑える抗酸化作用があるほか、コラーゲンをつくる酵素のはたらきを助ける効果も期待できます。

ビタミンが欠乏してしまうと、全身の疲れや倦怠感を感じやすくなり、コラーゲン不足によって、骨や血管の状態が悪くなる恐れがあります。

レモン・アセロラ・キウイフルーツ・赤色および黄色のピーマン・じゃがいも・さつまいもなどの食べ物に、ビタミンCは多く含まれているため、熱中症対策のためにしっかりと摂るようにしましょう。

 

紫外線対策に有効な栄養素

ビタミンC

美白効果に優れたビタミンCには、肌を酸化させ、メラニンの生成を促進する活性酸素を抑える抗酸化作用のほか、黒くなったメラニン色素を白色化し、シミやそばかすを防ぐ働きがあります。また、紫外線により破壊されてしまうコラーゲンやエラスチンの生成を助けたり、強い抗酸化作用を持つビタミンEの作用をサポートする働きも。2、3時間で体外に排泄されてしまうので、こまめに摂取することがポイントです。

【ビタミンCを含む食べ物】オレンジ、イチゴ、ブロッコリー、パプリカ、トマト、グレープフルーツ、キウイ、スイカ、カリフラワー、芽キャベツなど

リコピン

日光に対する耐性を上げることができる、赤い野菜や果物に含まれるカロテノイド色素。強い抗酸化作用があり、シミ、そばかすの原因であるメラニンを作る酵素・チロシナーゼの生成を抑える作用があります。ビタミンEと組み合わせて摂ると、より美白効果が期待できます。

【リコピンを含む食べ物】トマト、スイカ、グレープフルーツ、チリパウダーなど

β-カロテン

紫外線から肌を守り、活性酸素を抑え、肌の老化や肌荒れなどを防ぐ効果がある栄養素。チロシナーゼの活性を弱めてメラニン色素の生成を抑制する効果や、皮膚や粘膜を保護し、強くする働きがあります。体内でビタミンAに変わるため「プロビタミンA」とも呼ばれ、皮膚の免疫力の向上など、ビタミンAの効果も期待できます。

【β-カロテンを含む食べ物】にんじん、ほうれん草、かぼちゃなどの緑黄色野菜

ビタミンE

活性酸素が発生すると、細胞膜の代わりに酸化され、活性酸素を無害にできる栄養素。この抗酸化作用により肌の老化を防いだり、血行を良くし、肌のターンオーバーを正常化してメラニン色素の排出などを促します。

【ビタミンEを含む食べ物】ナッツ類、アボカド、キウイ、緑黄色野菜など

亜鉛

紫外線に対する皮膚の抵抗力に関わる栄養素。肌の新陳代謝を活発にし、皮膚を健やかに保つ働きがあります。亜鉛が不足すると、皮膚の抵抗力は弱まります。

【亜鉛を含む食べ物】うなぎなどの魚類、鶏のささみなど肉類、牡蠣、ホタテ、レバーなど

アミノ酸

紫外線が肌に入り込むのを防ぐ効果や、メラニンの生成をコントロールし、シミを防ぐ効果があります。

【アミノ酸を含む食べ物】卵、牛乳、豚肉、牛肉、鶏肉、魚など

オメガ3脂肪酸

抗酸化作用があり、光老化や、日焼けによる痛みや炎症を和らげ肌を守る効果があります。週2回を目安に食事に取り入れることで、必要量を摂取できると言われています。

【オメガ3脂肪酸を含む食べ物】鮭、ニシン、サバ、マス、イワシなど

紫外線対策におすすめの食べ物

トマト

リコピンを多く含むトマトは、夏の旬野菜でもあり、この時期毎日摂りたい食べ物。生で食べるなら、大きなトマトよりリコピン量の多いミニトマトを選びましょう。
また、リコピンは加熱すると増加し、オイルを加えると吸収が高まるので、加熱調理をしたり、良質なオリーブオイルと一緒に食べるとより効果的です。

ピーマン

抗酸化作用があり、美肌に効果的なビタミンACE(ビタミンA、C、E)を豊富に含むピーマン。夏が旬の野菜なので、こちらも積極的に食べたいところです。濃い緑色の野菜には日焼け防止効果や日焼けした肌を修復する作用も期待できます。

パプリカ

赤ピーマン、黄ピーマンとも呼ばれるパプリカは、夏野菜の中でもビタミンCが特に多い食べ物。赤パプリカに含まれている赤い色素成分・カプサンチン*1は、抗酸化力の高い栄養素としても注目されています。
*1…カプサンチン:カロテノイドの一種です。抗酸化作用を持ち、善玉コレステロールを上昇させる働きがあると言われています。

ベリー類

イチゴなどのベリー類の果物に含まれるポリフェノール・エラグ酸は、1831年にフランスで発見され、1996年に美白成分として厚生労働省に認可されている成分。強力な抗酸化作用と、メラニン色素の生成に関わる酵素・チロシナーゼの働きを抑える作用があります。

リンゴ

リンゴの皮のリンゴポリフェノールには様々なポリフェノールが含まれており、相乗効果による高い抗酸化力で活性酸素から肌を守ります。また、メラニン色素の生成を抑制し、シミ防止に効果があるという研究結果も発表されています。

サツマイモ

夏が終わるころ、美白ケアとして食べたいのが秋に旬を迎えるサツマイモ。ビタミンCやビタミンE、β-カロテンを多く含み、UVケア用の化粧品にも使用されている酸化防止効果のある色素が多く含まれています。紫色のサツマイモには抗酸化作用も。

うなぎ

うなぎはビタミンAやビタミンEを多く含む美容食。夏バテ予防や疲労回復にも効果があり、紫外線による目へのダメージケアにもおすすめです。アナゴにも同じ栄養素が含まれているので、うなぎの代わりにアナゴでもOK。

鮭には日光から肌を守る効果のあるオメガ3脂肪酸や、強い抗酸化作用のあるアスタキサンチンが多く含まれています。週に2回を目安に食べると効果的です。

ココナッツオイル

直接肌に塗ることで日焼け止めとしても効果のあるココナッツオイル。抗酸化作用にも優れています。体質により、合う合わないがあるようですが、摂取量は1日に1/4カップくらいが目安です。

アーモンド

紫外線ダメージから肌を守るフラボノイド・ケルセチンや、抗酸化力が強いビタミンEを多く含みます。毎日20粒のアーモンドを食べるという実験では、同じ量の紫外線を浴びた場合、アーモンドを食べた参加者のほうがアーモンドを食べていない参加者よりも日焼けしにくかったという結果が残っているそうです。

ダークチョコレート

カカオ70%以上のチョコレートには、日焼けに対する耐性を最大25%強める効果があります。摂取量の目安は1日60gくらい。ただし、ミルクチョコレートはミルクにポリフェノールの吸収を抑える作用があるので効果は期待できません。

紫外線対策に効果的な飲み物

緑茶

ビタミンCに加え、強力な抗酸化作用のあるポリフェノール・没食子酸エピガロカテキンが多く含まれています。没食子酸エピガロカテキンは毎日摂取することにより、紫外線による肌の老化を遅らせるだけでなく、皮膚がん予防の効果もあるそうです。1日2杯以上が効果的。
また、抹茶には他の緑茶の3倍の没食子酸エピガロカテキンが含まれています。

ザクロジュース

ザクロにはエラグ酸など強い抗酸化作用のある成分が含まれています。皮膚科専門医によると、日光に対する肌の強さを25%引き上げる効果もあるとか。
ザクロの果実を手に入れるのは難しいので、おすすめはジュース。他の果物と比べると高価なものが多いですが、美肌効果も期待できます。

アセロラジュース

レモンの約17倍のビタミンCやポリフェノール、アントシアニンを含み、活性酸素を体内から除去して肌を守る美肌フルーツです。ビタミンCもポリフェノールも体内に蓄積されないので、摂取しやすいジュースでこまめに飲むのがおすすめ。

コーヒー

ポリフェノールなどの抗酸化成分が多量に含まれているコーヒー。毎日コーヒーを飲む人はシミが少なく、特に1日2杯以上(150ml)飲んでいる人は効果が表れているという研究結果もあります。
ポリフェノールは摂取してから2時間ほどで消えてしまうので、少しずつこまめに飲むのがポイントです。

サプリメント

紫外線ダメージの緩和に効果的な栄養素を食べ物だけでは補えない場合は、サプリメントで効率よく摂取しましょう。おすすめはビタミンA、C、E、B2、亜鉛、セレン(セレニウム)、L-システイン。魚があまり得意ではないという方には、オメガ3脂肪酸が摂取できるフィッシュオイルもおすすめです。

紫外線に弱い食べ物

上記とは逆に、食べることで紫外線によるダメージを促進してしまう食べ物があります。いずれも日光に当たらない時間なら問題ないので、摂取する時間に注意しましょう。

「ソラレン」を含む食べ物

ソラレンとは、紫外線を吸収しやすく、シミやそばかすなどの原因になる野菜や果物に含まれている光毒性のある成分。ビタミンCが豊富な柑橘系の果物など、美肌効果のある食べ物に多く含まれています。
ソラレンは摂取してから2時間前後で体に吸収され、活発化します。その後7時間は体内に留まるので、外出する日の朝食などで食べるのは控え、夕食時などにとり入れましょう。

【ソラレンが含まれる食べ物】オレンジ、グレープフルーツ、レモン、キウイ、アセロラ、きゅうり、パセリ、セロリ、三つ葉、シソなど

アルコール

アルコールを摂取した後に紫外線を浴びると、皮膚が酸化して、血管を拡張して炎症を起こす作用のあるプロスタグランジンEという物質が作られます。そこにアルコールの血管拡張と血行促進の作用が加わることで、皮膚が赤くなったり、水ぶくれなどの炎症を起こしやすくなります。野外で飲酒する際には気をつけましょう。

終わりに

どんなに入念に熱中症対策や紫外線対策をしても、暑さによる水分および塩分の欠乏や、紫外線による肌ダメージを完全に防ぐことはできません。

そこで重要になってくるのが日々の食生活。人間の体は食べた物で作られるというように、熱中症の予防に効果が期待できる食べ物や、抗酸化作用や肌を修復する作用、美白効果のある食べ物を積極的に摂ることにより、熱中症による様々な症状や、紫外線による肌ダメージをある程度、予防・回復することができます。
夏の暑い時期に体調が悪くならないように、日頃から食事に熱中症の予防・回復に効果が見込める食事を取り入れて対策を入念にするほか、日焼けしてしまっても諦めず、効果的な食事で日々のUVケアを心がけましょう。

顔のたるみを引き寄せ悪化させる5大原因とは?

たるみ 原因

「たるみ」とは、様々な原因によって皮膚が垂れ下がってしまう状態のこと。多くの方が、本格的な老化の始まる30歳前後から「顔のたるみが気になり始める」と言います。たるみやすい場所は全身に何箇所かありますが、女性が一番気にするのはやはり「顔のたるみ」。まぶたの重みや目の下のクマのような跡、口角が下がり、ほうれい線が目立つようになってきた頰、丸みを帯びたフェイスライン…。鏡を見たときに気になる箇所があったら要注意。これらはすべて、皮膚のたるみが原因です。

顔のたるみはひどくなると老けた印象を与えるばかりでなく、顔立ちまで変えてしまうため、女性にとってはかなり深刻な悩みです。今回は、顔のたるみができる原因について解説していきます。

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