毛穴のない陶器のような肌を目指して

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毛穴のないなめらかでツルンとしたお肌、憧れますよね。しかし、私たち人間の顔には、なんと約20万個もの毛穴があるのです。
毛穴から出る皮脂は、皮膚の上に天然のクリームともいうべき膜を作って、お肌の潤いを保ち、外的刺激からお肌を守り乾燥を防いでいます。また、汗や皮脂と共に体内の老廃物を排出したり、皮膚のpHバランスを保って雑菌の増殖を防ぐという役割も。

実はそんなありがた~い役割のある毛穴ですが、あまり目立ってはほしくないのが女性の本音ですよね。今回は、気になる毛穴トラブルの種類と原因、さらに、毛穴の目立たないツルツルお肌に近づけるための対策をご紹介します。

毛穴のトラブルとその種類

開き毛穴

毛穴に角栓が詰まり毛穴が押し広げられることにより生じます。 角栓は表皮の古い角質と毛穴の皮脂腺から分泌された皮脂が混ざることでできるものです。皮脂の分泌が活発なTゾーンで起こりやすい。

たるみ毛穴

加齢による角質層のコラーゲンやエラスチンの減少、代謝力の低下、乾燥などが原因で、本来円形の毛穴が、縦長のしずくのような楕円形状にひろがったものをいいます。
これがさらに進行すると、開いた毛穴がつながってシワのような状態になり、顔が全体的にたるんできます。

黒ずみ毛穴

皮脂の過剰分泌により毛穴がひろがり、皮膚表面の汚れやファンデーション、古い角質などが皮脂と混ざって酸化してしまいます。その結果毛穴が黒ずんで見える角栓となります。これが黒ずみ毛穴です。

ニキビによる毛穴

毛穴にできたニキビを潰すと、治った後にその部分の毛穴が開いたままの状態になってしまいます。皮脂を取りたいあまりに洗顔し過ぎたり、保湿を怠るなどの間違ったケアをすると肌が乾燥し、かえって必要以上の皮脂が分泌され、その結果、毛穴が詰まり開いてしまいます。

 

毛穴トラブルを解消し、毛穴レスのお肌を手に入れるためのお手入れ方法

それでは、このような毛穴トラブルを解決し、毛穴の目立たないツルツルお肌に近づけるにはどうしたらよいのでしょうか。

お顔の中でも、特にTゾーンは他の部分の約7倍もの毛穴があるそうです。
鼻にある毛穴には皮脂腺の割合が多く、黒ずみ、つまり角栓ができやすいところ。
角栓のツブツブがある鼻は、まるでイチゴのように見えることも…。

そんな気になる毛穴トラブルを解消するいちばんの方法は、何かというと…
それは、なんといっても正しい「洗顔」と「保湿」です!

毛穴トラブル解消のためのクレンジング

メイクを落とすためのクレンジング、どんなものを使っていますか。

顔の皮膚は他よりも薄いため、どんなクレンジング剤を使ったとしても擦るのではなく”馴染ませて浮かせる”ように。毛穴の角栓・皮脂をゆっくり溶かすようなイメージで。でも時間はかけすぎないことです。

ここで少しクレンジングの解説を。もっともお肌に刺激の少ないのはミルクタイプ。次にクリーム→リキッド→バーム→オイルタイプの順となります。オイルタイプは洗浄力に優れており濃いメイクも素早く 落とせますが、油分が多く乾燥しやすいので注意が必要です。できるだけ低刺激、保湿成分を含んだものがおススメです。洗浄力の緩やかなミルク・クリームタイプのものは、目もと・口もとをポイントメイクリムーバーなどで先にやさしく落としてから全体のメイクを落とすことが重要です。

毛穴トラブルのための洗顔のポイント

洗顔にはソープがおススメ。成分は自然なものだとなお良いでしょう。
泡立てネットを使うと、手だけで泡立てるよりも、たっぷりの泡が立てやすいですよ。ポイントは、けっして強い力でゴシゴシこするように洗わないこと。
手ではなく泡で洗うつもりで、やさしく洗います。

朝の洗顔 洗顔ソープでやさしく洗った後、ぬるま湯で洗い流します。保湿効果が高く、お肌に負担をかけない刺激の少ないものがおススメ。
夜の洗顔 メイクをしている場合は、洗顔の前にクレンジング剤でしっかりとメイクを落としましょう。ここで注意してほしいのは、お顔の皮膚の厚さは、わずか0.2ミリほどだということ。クレンジングも洗顔同様、くれぐれも強い力を加えないように!
洗い残しも毛穴づまりの原因になります。熱いお湯は皮脂を取り過ぎてしまうので、ぬるま湯で丁寧にすすぎましょう。
週1、2回のスペシャルケア 週に1~2回は、ホットタオルでケアするのも効果的です。クレンジング、洗顔の後、ホットタオルを3分ほど顔にあて、毛穴を開かせた後に保湿をします。
また、クリーム状のクレンジング剤をお顔になじませた後、ホットタオルをあて、その後クレンジング剤を拭き取るという方法もあります。この後、保湿、または洗顔、保湿という順番でお手入れします。
ホットタオルは、濡らした清潔なタオルを電子レンジで30秒~1分ほど温めると、簡単にできるので試してみて。やけどをしないように、顔に触れても熱すぎない程度の温度になってから、顔にあてましょう。その他酵素洗顔も時には効果的。タンパク質を分解してくれるので、溜まった角栓を取り除くことができます。週1回程度でいいでしょう。

毛穴トラブルの解消のための保湿ポイント

朝晩の洗顔後は、時間をおかず、すぐに保湿ケアを。保湿することで毛穴を目立ちにくくします。
化粧水は、もったいないと思わずにたっぷりとつけましょう。化粧水は手のひらで押さえながらしっかり浸透させましょう。
また、乳液やクリームでのケアは肌に薄い膜を作るイメージで。乾燥するところには(目元など)二度付けがおススメですが、強い力を加えないように気をつけて。優しく丁寧に、と心掛けること。

保湿ケアでやってしまいがちなのが、ベタつきやすい鼻の頭やTゾーンの保湿をおろそかにすることです。乾燥すると、かえって皮脂の分泌量が多くなりテカリの原因にも。むしろしっかり保湿をするのがGOOD。その際、化粧水を含ませたコットンを使うと、しっかり保湿できます。

化粧水は、分子が小さく、お肌の角質層のすみずみまで美容成分を浸透させる効果のあるものや、植物や海藻エキスなどの天然保湿成分をたっぷり配合したものなどがおすすめです。

毛穴トラブルを解消するスペシャルケア

美容液などをお手入れに加えて、より毛穴レス肌に近づけましょう。

整肌成分ビタミンC(アスコルビン酸)配合の美容液 高品質のビタミンCを無駄なく角質層へ送り届ける美容液を、いつものケアにプラスすることで、毛穴の引き締めや、ハリ感アップが期待できます。
レチノール(ビタミンA)配合の美容液 レチノールは、肌の新陳代謝を促してコラーゲンを増やす効果があります。肌のハリを整えることで、毛穴のたるみにも効果的です。
収れん化粧水 毛穴を引き締め、肌を潤す、キメを整える、皮脂をコントロールするといった機能を持つ収れん化粧水は、通常の化粧水、乳液・クリームの後に使用します。
Tゾーンなど毛穴の気になるところに、コットンに含ませパッティングしましょう。
ただし、アルコール成分が入っているので、敏感肌の方には刺激があることも。腕の皮膚等でパッチテストをしてから使った方が無難です。
どちらかというと、脂性肌や皮脂の多い混合肌の方にオススメです。

毛穴のために、やってはいけないケアとは

毛穴の黒ずみ、角栓を取りたいばかりに、ついつい洗顔時にゴシゴシ洗う、剥がすタイプの毛穴パックを頻繁に使う、毛穴の角栓を手で押し出そうとする・・・。これらは全てNGです。

直接的なお肌への刺激で毛穴が開きやすくなり、周りの刺激を受けた皮膚が色素沈着を引き起こす可能性があり、かえって逆効果になりかねません。

また強い力での洗顔やマッサージは、お肌を傷つけ、その部分に雑菌が溜まることでニキビの原因となることも。

泥パック、フェイス用のスクラブ剤、ピーリング剤などは、週に一度くらいを目安にしましょう。刺激の強いものは避け、スクラブ剤は天然のスクラブが配合されたものに。お肌が弱い人は、使用を控えましょう。
洗顔も頻繁に行うと、肌を守るために必要な角質や皮脂をも除去してしまい、乾燥肌を招くことにもつながります。

生活習慣で毛穴ケア

お肌も体の一部です。当然、肌の表面だけを一生懸命ケアしても、体の内側から健康でなくてはお肌の状態も良くはなりません。栄養バランスを考えた食事は身体にもお肌にも大事です。

毛穴ケアにNGな食品

スナック菓子や揚げ物などに代表される脂質、糖質の多い食べ物、カプサイシンのような香辛料などの刺激物、コーヒーなどに多く含まれるカフェイン、添加物を多く含む食品を摂りすぎると、毛穴から余分な皮脂が排出され、結果的に毛穴を詰まらせ、拡げてしまう原因となります。
タバコは控え、アルコールもほどほどに。バランスのよい食事をすることも、毛穴が目立たないツルツルお肌になるための大事なポイントです。

毛穴ケアにGOODな食品

毛穴トラブルを改善するのに特によい栄養素は、「ビタミンB6」と「ビタミンB2」、「ビタミンC」、「ビタミンE」。
下記のような食品に含まれているので、毛穴にお悩みの方は毎日の食事に積極的に取り入れてみてくださいね。

ビタミンB6 タンパク質と脂質の代謝促進、肌代謝を活発にして肌の潤いを保つ、肝臓機能を維持して脂肪を分解・・・まぐろ、かつお、さんま、赤ピーマン、さつまいも、バナナ、豆腐など
ビタミンB2 タンパク質、脂質、糖質の代謝促進、肌代謝の促進、細胞の老化防止・・・豚・牛・鶏レバー、ウナギ、サバ、納豆、マイタケ、タラコ、卵、モロヘイヤ、アーモンドなど
ビタミンC シミを予防、美白、肌のハリを保つ、抗酸化作用。皮脂の分泌量低下・・・イチゴ、アセロラ、キウイ、柿、ブロッコリー、ピーマン、ジャガイモ、ほうれん草など
ビタミンE 肌の表層の酸化防止、血行促進、代謝促進、保湿、シワの改善、シミを防ぐ・・・アボカド、ナッツ類、カボチャ、米ぬか、大麦油、パーム油、玄米など

ストレスも毛穴肌の原因に

過度なストレスを受けると交感神経が優位になり、代謝機能や内臓機能の低下を招きます。そしてお肌の栄養状態も低下。その結果毛穴がつま、ニキビの原因にもなります。
また、よく言われることですが、睡眠不足もお肌の代謝には大敵!
強いストレスで不調を感じたら、うまく気分転換をするよう心がけましょう。

毛穴の目立たないツルツルお肌になるためには、日々の継続した実践が大切です。美肌は一日にして成らず! 毎日のお肌とカラダのケアで、陶器のような毛穴レス肌に近づきましょう!

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