普段何気なくしているお肌のお手入れ。みなさん、皮膚について、きちんと理解はしてますか。
当たり前だけど、実は知らないことってありますよね。
今回は数回に分けて、今更とは思いますが「ヒフ」についておさらいしてきます。
1.ヒフ
・ヒフは日光、温度変化、湿気、ほこりその他のものに直接触れています。
有害なものが体内に侵入するのを防いでいます。またその厚さは1.4㎜(表皮と真皮の厚さ)と大変薄いものです。
基礎化粧品はヒフに直接影響を与えるものではなく、ヒフの表面を整えるものであります。(美容の観点から)
美しいヒフとは
①表面がなめらか、表面にうるおいがある。
②やわらかでしなやか・・弾力とハリ
③ヒフの血液循環が良いこと
ヒフの抵抗力と再生力
ヒフは一度あれてももとにもどりますが、年齢とともに抵抗力・再生力は弱まります。
ヒフのpH
女性 顔 5.61 前腕 5.67 背 6.19 指 6.50 日本人のヒフ平均pHは4.5~6.0。
1日のpHの変動 昼 5.2~5.3 午後 5.0 夜中 6.0~7.0 ヒフは酸に強く、アルカリに弱い。
2. ヒフの構造について
1)皮溝・皮丘
・皮溝が交叉しているところから毛うが伸びている。これを毛孔と言う。
・皮丘の中心部に1個ずつ汗口(汗孔)がある。
・皮溝の幅がせまく浅い・・・キメの細かい肌
皮溝の幅が広く深い・・・キメの粗い肌
2)ヒフの構造
・ヒフは表面から表皮、真皮、皮下組織に分けられる。
ヒフの付属器として毛、ツメ、脂腺、汗腺などがある。
・表皮
表皮は5層に分かれる。
①角質層 ②透明層(手足にしかない)③顆粒層 ④棘粒層(有棘層)⑤基底層
・表皮の細胞が新しく作られるところは主に基底層である。一部は棘状層でもつくられる。この2層を種子層という。
・新しい細胞は基底層から順次上に押し上げられ最後に角質の表面から角片として剥がれ落ちる。
・真皮
・ヒフの本体でヒフのハリ、硬さ、弾力はここで出来る。
・大部分は結合線維で弾力線維、格子線維が加わる。
・真皮の中には血管、リンパ管、神経が走っている。
・真皮は3層に分かれている。
①乳頭層 ②乳頭下層 ③網状層
次回は皮下組織についてです。